積層造形のメカニズムを明確にし、世界を凌駕する⾼速・⾼精度な積層造形装置の開発を目指します。
また、積層造形に適した材料(粉末)の開発も行います。
この目的のもと、当組合では経済産業省より委託を受けた、次の2つのプロジェクトに取り組んでおります。
A : 次世代型産業用3Dプリンタ技術開発
<技術開発終了時点の平成31年における目標値>
- 製品精度:±20um (従来精度の約5倍)
- 造形速度:500cc/h (従来速度の約10倍)
- 製造可能製品の大型化:造形可能範囲1,000×1,000×600mm (従来の約3倍)
- 異種金属材料等の積層(傾斜構造)が可能
- 装置価格:5,000万円以下 (従来装置の半額以下)
- 4つのタイプを試作 (下表参照)
光源
造形サイズ(mm)
造形速度(cc/h)
寸法精度(μm)
電子ビーム
EB
大型(1000×1000×600)
500
50
電子ビーム
EB
小型(300×300×600)
500
20
レーザービーム
LB
大型(1000×1000×600)
500
20
レーザービーム(デポジット方式)
LB
大型(1000×1000×300)
500
20
3D積層造形技術とは
金属等の粉末を高エネルギー密度ビーム(レーザー/電子ビーム)により、溶解凝固させることで複雑な形状を造形する技術です。効率のよい多品種少量生産が可能、切削工具が届かず従来加工できなかった形状の造形や難削材の造形が可能、さらに2種類以上の金属からなる一つの部品を造形し新しい機能部品の創出ができる等の利点があり、次世代のものづくり産業を支える技術として期待されています。
インペラ
メッシュ構造
冷却機能付きノズル